「さらざんまい」はどういう物語だったのか / ネタバレあり

さらざんまい、面白かったです!

 

この物語には

  • 秘密
  • 欲望
  • つながり

というキーワードがあります

 

そして主軸は、以下の二つだったと

僕は考えました

 

欲望を手放すな

 

これはどういうことだったのか?

 

物語はカズキとトオイが

繋がりたいという欲望を

手放してしまっているところから始まります

 

欲望は罪を犯す

作中には様々な欲望故に

罪を犯した人々が登場します

カズキとトオイもその一人です

 

エンタもだけど…

 

それ故、二人は

最も大切な一人以外との繋がり

諦めてしまっています

 

欲望は利己

作中での欲望は「自分のため」

反対に愛とは「相手のため」

という描き分けがされています

 

欲望は利己、愛は利他というわけです

 

欲望は愛になる

 

カズキとトオイの最も大切なひとへの愛は

元々欲望だったものが純化したもの

 

そして愛は、つながりに必要なものです

故につながりたいなら欲望を手放してはならない

 

欲望は愛を獲得する前段階なんですね

 

カワウソを愛してはならない

 

「カワウソ」とは何だったのか?

 

この答えは作中でカワウソ自身が言っています

自分は「概念」だと

 

カワウソは「相手への幻想」

 

目の前の相手そのものではなく

自分の中で作りだした「相手像

これがカワウソが表すものだと思います

 

作中でカワウソ自身が言っていた

見た者の望む姿になるという特徴が

これを示しています

 

「お前はマブじゃない!」

 

というセリフが

レオは自分の中のマブ像を愛してしまっていた

ということを示していると思います

 

一方トオイは目の前の兄そのものを受け入れていたので

どんなことがあっても幻滅することがありませんでした

 

死んだらつながれない

 

これは言外に示された「三つ目のテーマ」

 

レオとマブがそうだったように

兄が死んでからトオイもカワウソに

取り込まれてしまいました

 

これは目の前の実物がないから

死んだ者とつながろうとすることは

すなわちカワウソを愛することなんですね

 

おまけ

 

トオイの兄が死ぬシーンで流れる曲

あれ「カヴァレリア・ルスティカーナ」という

オペラの間奏曲なんですね

 

唐突なチョイスだし、僕は

これは何かの伏線に違いない!

と思っていたのですが

 

特になんでもありませんでした…

 

このオペラは間奏曲だけがよすぎ

それだけ有名になってしまったという

少し変わった来歴の作品です

 

まあムリに解釈するなら

これは結末ではなく間奏曲なんだ

という意味が込められてる…かも

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