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コード進行をクリエイティヴにアレンジ《第一回》 / #あくまのコード進行

公開日: : 最終更新日:2018/06/18 音楽理論・クラシック・豆知識

よくオリジナル曲のアレンジの依頼が来ます

 

その際けっこう言われるのが

「コード進行を思い付かないのでアレンジを加えてほしい」

というものです。今回はその話。

オンコードを使ってみよう

オンコードと聴くと拒否反応が出るひともいるんじゃないでしょうか

でも実はそんなに難しいものじゃないので、その誤解を解きます

オンコードって?

よく「C/G」とか「GonD」みたいな表記見ますよね

あれなんだろう?って漠然と思ったままのひと、意外といるらしい

 

楽典なんかを習得してる方には「転回形だよ」と言えばわかるはず

でもそれだけじゃないので誰でもわかるように説明します!

ベース(ルート)音が違うだけ!

コードとは和音のことですよね

例えばCは「ド・ミ・ソ」の3つの音で構成されています

その最低音がドなのでCと表記するわけです

 

把握しているひとも多いだろうけど

需要はあるかなと思い表にしました

 

要するにコードではその表記音が最低音(ルート)なんですよね

 

で!

 

オンコードとは、

和音の構成音は同じだけど最低音が表記と違うもの

のことなんです。それが分母の表記になるということ。

 

例えばC/Gというコードは、

Cは普通ドが最低音のところを、ソにしたものということ

以下の画像にわかりやすく。

 

たったこれだけのこと。

 

でもここで

「いやいや、D/Cとかあるじゃん??Dの構成音にCないよね??」

って思うひと、いますよね。僕も昔思ってました。

 

それが「転回形だけではない」ということです

 

あと、

「いやいや、なんでピアノで解説??ギターは??」

って思うひともいるでしょう

 

それは、作曲やその説明にはギターよりピアノが向いているからです。

きのこの山よりたけのこの里の方が優れているのと同様に、

作曲においてはギターよりもピアノの方が優れているのです。覚えておいて下さい。

 

(ここで3/4の読者が離れ、戦争が始まる)

 

転回形じゃないオンコード

例えば今出たD/Cがどういう和音かというと

下から「ド・レ・♯ファ・ラ」というだけ

Dの下にドがひとつくっついただけです。全部そう。

 

これでオンコードが何かはわかりましたよね!

 

どう使うのか?

で、使い方の話です。

ベースの流れを美しくする

まず、これが一番です。これだけでもいいくらい。

 

例えば「C→G→C」という進行がありますよね。学校で礼するときのやつ。

これだとベースの流れが「ド→ソ→ド」で、結構動きが大きいのがわかります。

 

例えばこれを

「C→G/B→C」とすると、ベースの流れが「ド→シ→ド」となり

非常に滑らかになります。これ。

 

実用的な例だと

「F→G→E→Am」という進行を「F→G→E/#G→Am」とすれば

「ファ→ソ→ミ→ラ」だった流れが「ファ→ソ→♯ソ→ラ」となるではないですか!

 

美しい!

 

楽曲の展開を演出する使い方

ベースラインを滑らかにする、の応用なんですが

ベースラインの動きを抑えることで、曲の展開も抑え目にできます

 

これを利用して

「後半の動きを劇的にするために、前半の展開を抑え目にする」

というのをやってみます

 

 

G→A→Cm→D という進行を

G→A/G→Cm/G→D/#F とすることで、抑え目の展開にしています

 

おわりに

なんとなくでも掴めたでしょうか?

 

オンコードの可能性は無限大です

発想しだいで色々できます

この記事が何かの助けになればと思います◎

 

あ、あと演奏時の注意点なんですが

複数人で演奏してベース役のひとが別にいる場合

それ以外のひとは分子部分のコードで演奏すればOKです◎

ネットで活動中の作編曲家。

ヨーロッパの著名な舞台でのクラシック演奏経験を活かし、他とは違う個性の提供が好評を博している。

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